通常のインターネット通信は「http」通信が使用されています。
「http」通信はインターネット上を平文(暗号化なしでテキストなどがそのままの状態)で通信されています。
このため、WEBページに入力した内容や表示されている内容はインターネット通信の途中で盗聴・傍受される危険性があります。
特にユーザIDやパスワード、カード番号などを入力する場合は危険が伴います。
インターネットでSSL(https)通信を利用することで、通信が暗号化され盗聴・傍受されなくなります。
一般的に多くのページでhttp通信が行われています。
「httpとhttpsの見分け方」参照
インターネットは公共の回線が利用されており、悪意を持った盗聴や傍受される可能性があります。
ただし、検索やページを見ているだけであれば公開された情報(ページの内容)が通信されているだけで問題となることはありません。
ユーザIDやパスワード、カード番号などを入力する場合はhttp通信では危険を伴います。
ユーザログイオンを必要とする画面や通販サイトなどではhttps通信が多く使われています。
最近では、ログイン情報などを入力しないページでもhttps(SSL)を利用するページも増えてきています。
「httpとhttpsの見分け方」参照
通信を暗号化することで、画面に入力したユーザIDやパスワード、カード情報などすべてが暗号化されるため、通信途中の盗聴・傍受を防ぐことができます。
ただし、https(SSL)には複数のバージョンや暗号化方式があり、古いバージョンの場合暗号化が解除される危険性があります。
ブラウザのアドレス箇所を参照することで確認できます。
以下は代表例となります。ブラウザ(バージョン)毎にSSLの表現方法は異なります。
Chrome | IE |
---|---|
|
ログイン情報や個人情報を入力するページがhttps(SSL)となっていない場合は注意が必要です。
(社内や限られた範囲でしか利用しないネットワークの場合は、https(SSL)でなくても問題ないこともあります)
見ているページがhttps(SSL)となっていない場合、URLの先頭を「https://~」に変更することでインターネット通信がSSLの暗号化されます。
ただし、すべてのページがhttpsに対応しているのではなく、対応していない場合は該当ページなしなどのエラーとなります。
https(SSL)が利用できない代表的なケース
SSLは証明機関でSSL証明書を発行(購入)して、インターネットサーバに設定する必要があります。
証明書発行時に暗号化方式が決定します。また、サーバの設定でSSLバージョンが決定します。
(インターネット利用者が選択するものではありません)
SSLのバージョンは以下のように遷移しています。
使用禁止となったバージョンを使用していると表示(接続)できないなどの事象となります。
バージョン | 開始 | 終了 |
---|---|---|
SSL 1.0 | - | 実装前に脆弱性が発見され中止 |
SSL 2.0 | 1994年 | 脆弱性により2011年3月に使用禁止 |
SSL 3.0 | 1995年 | 脆弱性により2015年6月に使用禁止 |
TLS 1.0 | 1999年 | 現在利用中 |
TLS 1.1 | 2006年 | 現在利用中 |
TLS 1.2 | 2008年 | 現在利用中 |
TLS 1.3 | (未制定) |
SSLバージョンの他に暗号化方式(ハッシュ関数)も複数の規格があります。
多くは以下の2種類を使用しておりSHA-1は終了されます。
SHA-1は2015年現在、多く利用されていますが2016年以降は新たなSSL証明書の発行が停止され、2017年以降は利用ができなくなります。
ハッシュ関数 | 開始 | 終了 |
---|---|---|
SHA-1 | 1995年 | 2016年1月に新たなSSL証明書発行不可 (2015年現在、利用中あり) |
SHA-2 | 2001年 | 現在利用中 |
インターネット利用者は通常のブラウザを利用している限り、SSLバージョンや暗号化方式に自動で対応が行われます。
ただし、古いブラウザのままの場合はページが見れないなどの事象が発生します。
ブラウザにより確認方法は異なりますが、多くのブラウザで以下のような”鍵”マークをクリックすると表示されます。
以下ページを利用すると、WEBで確認することができます。
(当社サイトのページが開きます)